賭け

2006年9月13日 ひとりごと
来るかな。

来ないかも。

期待は、しないほうが無難。

こごえる

2006年9月11日 ひとりごと
ねえ、寒いよ。

すごく寒い。

抱きついてもいい?って訊けば

たぶんあなたはうなずいてくれる。

でもそれはもう、だめ。

やってはだめだから。

冬が怖いな。

きっと、すごく寒いだろうな。

枯れない

2006年9月4日
本心なのか、本心じゃないのか。
自分でもよくわからない。
心臓は壊れそうに苦しいのに、
何について泣きたいのかもわからない。

なんなんだろう。

わたしは、どうしたいんだろう。

心臓が痛い。

痛い。

さみしい。
「ひとりでは死なせないから」
その言葉がすごくうれしかった。
だから、信じる。

別に、今すぐ死にそうなわけじゃないのに、わたしはひとりぼっちで死ぬことがすごく怖い。
孤独死や腐敗死の話を聴くたびに「なんてさみしいんだろう」と泣きたくなる。自分の死体が腐るまで、誰にも気付かれないなんて。自分がもしそうなったら、そのかなしみはどれほどのものなのか、想像することさえ怖い。

あなたに初めて頼んだとき、わたしは何を思っていたんだろう。
自分のことはよくわからない。
でもあなたは、そんなわたしの突飛な願いを叶えてくれるといった。
ゆびきりをして、約束した。

その約束は今もちゃんとわたしたちの中にあって、それがうれしい。
わたしの手を握って、わたしの眼を見て、抱きしめてくれる。
それはとても特別で、すごく大切なものだ。
あなたの腕の中にいるときは、なんにも怖くない。

わたしが死ぬときは、あなたがそばにいてくれる。
それはきっと、すごくしあわせだ。

約束が守られることはないかもしれない。
その可能性のほうがよほど高いけれど。
それでも、わたしはしあわせだ。
あなたを信じることができる。

特別で、大切で、大好き。

大事なひと。
強くならなくちゃいけないのに、
気を抜けば泣いてしまいそう。
自分のことはどうでもいいって言ってるくせに、
結局自分のことばっかりで。

このままじゃだめだ。
弱いままで、誰かを助けるなんてできない。
自分のために泣いてばっかりで、
わたしはなにをしてるんだろう。
いやだいやだって言うばっかりで、
結局なんにもしてなくて。

ちゃんとひとりで立てるようにならなくちゃ。
ひとりで歩けるようにならなくちゃ。

強くならなきゃ。
ちゃんと、人を守れる人になるんだ。

さざ波

2006年8月16日 ひとりごと
そばにいたかったのに。
ずっとずっと。

知らなければよかったのかな。
気付かなければ。
知らないふりをしてしまえば。

今さら、どうにもならないけれど。

距離

2006年8月15日
「ありえない」
何度そう笑ったことだろう。
そのたびにあなたも、ありえないよと笑って言った。

そう笑いあうたびに心のどこかに違和感があったことは否めないけれど、気にしないでいようと思えば簡単に無視できた。

そばにいてほしいと思ったことがないわけでは、ない。

でも、あなたのあたたかさがあればそれで、すべてどうでもよくなってしまう。

今はもう、叶わないけれど。
あなたはあの子の人になってしまった。

わたしの気持ちは灰色のまま、宙をゆらゆらとただよっている。
ごめんなさい、というと
あなたは決まって「違う」とわらう。
「ありがとう、でしょ」
そういって
頭をくしゃりとなでる。
「ありがとうございます」
いいなおすと
また頭をなでる。
犬みたい、とわらいながら。
わたしはちょっとむっとして
でもそんなに嫌じゃないんだ
頭から感じる手の重さを
心地よく感じるから

面影

2006年7月31日
寝ようと思って電気を消して、ベッドに横になる。

そうすると、どうしても君のことを思い出してしまう。

2度と会えないなんて、嘘だっていう気がしてくる。

まだ声も顔も、君の言葉も思い出せるのに。

麻雀教えてくれるって言ってたくせに。

うそつきだ。

ねえ、また一緒に歌おうよ。
あの首すじからは、どんな匂いがするのだろう。
傾いてきた夕日の色と埃っぽい空気に満たされている教室で、ぼんやりと考える。やはりオーデコロンの香りだろうか。それとももう少し、甘さの増した匂いなのかもしれない。
「歩」
ふと名前を呼ばれる。
「このsinθの値は?」
かつかつと黒板をチョークで叩く音が響いた。二分の一、と心の中で答える。遠くから、野球部の掛け声がした。
「わかりません」
「さっきも説明しただろ、ここは45°になるから・・・」
黒板にかつかつと1/2が書き込まれる。
「おまえひとりなんだし、ちゃんと集中しろよ」
はーいと答えてから、ごめんなさい、と呟く。
「まあいいさ。ちゃんと期末で点取れよ、わざわざこうやって補習やってんだからな」
薄く笑う先生の顔は、夕日に染まってきれいだ。
ごめんなさい、先生。もう一度、心の中で呟いた。

首すじから香る匂いは、きっとむせかえるように甘いだろう。
永遠に届かないだろうその匂いを思いながら、シャープペンシルをくるんと回した。

生きる

2006年7月25日
わたしは生きているから、生きていかなくちゃいけないわけで。
どうしてかはまだ見つけられてないけど、とにかく生きなくちゃいけなくて。

だから、なくした人は心臓に埋め込んで生きていくことにする。

なくした人の笑った顔とか、声とか、細かい言葉とか、そういったものを今わたしが持っているだけ心臓に埋め込んで。そうすれば、なくした人がわたしの血に溶けて、わたしの中で生きてくれるんじゃないかって思うから。

それはわたしが知っているその人だから、所詮はにせものだけど、それでもかまわないだろう。わたしが知っているその人が、わたしの中でだけ生きてくれればいい。誰かの中では、誰かが知っているその人が生きるだろうから。

生きている。生きていける。
それはしあわせなんだって、教えてくれた人だから。
大事にする。この血を、この体を、この心を。

歌う

2006年7月23日
時間が経てば経つほど嘘だっていう気がしてくる。

音楽準備室のロッカーあたりに隠れていそう。

ひょっこり顔を出してきそう。

悪びれた様子もなく、ひょうひょうとして。

そうならいいのに。

全部全部嘘だったら。

たちの悪い冗談だったなら、許すから。

すっごく怒って、その後ちゃんと許すよ。

だから。

また一緒に歌おうよ。

歌いたいよ。

叶わないなんていわないでよ。

汲む

2006年7月19日
もう一緒には歌えない。

もう2度と笑いあうこともない。

同じステージをつくることもない。

また会いたかったんだよ。

3月になれば、また一緒に歌えるって思ってた。

君は決して真面目に練習する子じゃなかったけど、

嫌いなんかじゃなかったよ。

ねえ。

早すぎるよ。

残されたあの子たちをどうするの。

君のこと大好きだったじゃない。

どうして。

どうして、いってしまったりするの。

金魚

2006年7月19日 つくりばなし
人間じゃなくて、たとえば金魚だったらよかったのかもしれない。金魚鉢にいれられて、玄関に置かれて、あなたが出かけるときとあなたが帰ってくるとき、心のなかで「おかえりなさい」と呟くような金魚だったら。わたしの望みはすべて叶うだろう。金魚だったら、あなたのそばで呼吸をし、あなたのそばで眠り、あなたのそばで死んでいくことができる。金魚がちょうどいい。それも、金魚すくいで一匹もとれなくてお店のおじさんがお情けでくれたような金魚が。あなたはやさしいから、生き物が死ねばきっと哀しんでしまう。でもたいして思い入れもない金魚なら、あなたの哀しみも少なくてすむだろう。

あなたを独り占めしてしまうあの子が、うらやましくないと言えば嘘。でも、まだわたしの望みは叶わないと決まったわけじゃない。
口の前に人差し指を立てて、自分自身を戒める。あなたのそばで呼吸をし、あなたのそばで眠ったこともある。叶えたい望みはあとひとつ。
わたしは金魚になれないからあなたを哀しませてしまうかもしれないけれど、それは許してもらうことにしよう。あなたは優しいから、きっとわたしのわがままも受け入れてくれる。

さよならをして永遠になろう。
わたしはもうすぐ、永遠にあなたを泳ぐ金魚になる。

2006年7月16日
自分が死んで泣いてくれる人はどれくらいいるんだろうって、中学のころからときどき考えます。
「泣く」っていう行為を一種の線引きとして、わたしの死をそこまで哀しんでくれる人はどれくらいいるんだろうっていうことです。

これは、わたしが「この人はわたしが死んだら泣いてくれるくらいは、わたしのことを好いてくれている」と思えるかどうかが重要なところであって、本当に泣いてくれるかどうかはあまり問題じゃないんですが。

中学のときはいなかったんです。一番仲のよかった幼馴染でさえ泣いてくれると思えなかった。
高校を卒業して、3人出来ました。絶対泣かないだろうと思う人もひとり出来ました。

しあわせなことだなって思います。
絶対泣かないだろう、と思った人はそれがその人らしいと思うので、それはそれでいいです。

その人たちより先に死んでしまえたらいいな、わたしが死んだときに泣いてほしいな。そう思います。
それは甘えだってわかっているけど、この人たちには甘えてしまいたいなって思うから。
甘えられるってすごいことだなって思うから。

笑顔

2006年7月4日 ひとりごと
好きな人にはいつもしあわせで笑っていてほしいって思います。その人のためっていうよりも、わたしのために。

好きな人が笑っていてくれないと、わたしはしあわせでいられないから。不安な気持ちになってしまうんですよ。

だから、その人のしあわせがわたしにとってふしあわせなのだとしても、その人にはしあわせでいてもらいたい。笑っていてほしい。

そうしなくちゃ、わたしはしあわせになれないんです。矛盾してるけど。

好き

2006年7月2日 ひとりごと
「大好き」っていう言葉が大好きです。言うのも、言ってもらうのも。

それを言ってくれる人が今は遠くで、さみしい。勝手だってわかってるんですけど、さみしいものはさみしい。「大好き」って言われながらぎゅってされたいです。そして「わたしも、大好きだよ」って言いたい。だって大好きなんです。

わたしは誰かに「好き」って言ってもらえることが一番のしあわせです。好きな人でも、友達でも親でも兄弟でも。誰でもいいんです。でも、だから自分でしあわせをつかみにいくことができないんです。誰かに与えてもらうしかない。

いつもいつも、受身でいることばっかりな自分がだめだなぁと思うこともあります。でも、そんな自分を許してしまっているんですね。
好きな人がいます。

ただ、その人のことをどういうふうに好きなのかがわからなくてもやもやしてます。友達としてなのか、男の人としてなのか。

その人とは話をするよりも触れるほうが好きです。脇腹をつついたり、手をあっためてもらったり、抱きしめてもらったり。何も話さなくても、彼のあったかさを感じていられれば楽しい。どきどきはしなくて、むしろすごく安心する。胸がしめつけられる感覚はたまにあるけど、それは嫌じゃない。

彼に会いたいって思うときは、大抵誰かに触れてほしいときで、それは彼じゃなくてもいいって気付いてる。

誰でもいいわけじゃない。でも、彼じゃなくちゃいけないわけでもない。

はっきりしてるのは、好きだっていう気持ちだけ。

体温

2006年6月28日 ひとりごと
人ってなんであったかいんでしょうね。

抱きしめてもらうことが好きです。たぶん、その人の体温をいちばん感じることができるから。

それが好きな人だったら、なおさら。

< 4 5 6 7 8 9 10

 

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索