あなたの

あなたの隣は心地いい。

それが一番正しい感覚だなぁ。
心がずっと楽なままでいられるんだ。
ドキドキしたりしないし、
特別嬉しいこととかないんだけど。
いや、会えることが嬉しいことなんだけど。

なんだろ、ずっと楽だ。
作らなくていい。
友達に対して自分を作っているわけじゃないけど。
思ったことをそのまま口に出して大丈夫な人。
私は感覚で喋ってしまうから、
適当に受け流してくれる人が楽だ。
するすると言葉が出てくるのを止めなくていいから。

同じような会話。
中身のない内容。
いきなり始まるアルプス一万尺。

「手」で通じるあなたがとても好きだよ。
あたためてくれてありがとう。

あなたの手が好きだよ。
頬にふれるあなたの手も、
頭を撫でてくれる手も、
「手つなごっか」って言って差し出される手も。
あんなに大きかったこと、ちょっと忘れてたかも。
大きいなあ。いいなあ。

抱きしめてくれてありがとう。
あったかかったね。

やっぱりあなたに会えたことは、
すごくしあわせなことだったよ。