「ひとりでは死なせないから」
その言葉がすごくうれしかった。
だから、信じる。

別に、今すぐ死にそうなわけじゃないのに、わたしはひとりぼっちで死ぬことがすごく怖い。
孤独死や腐敗死の話を聴くたびに「なんてさみしいんだろう」と泣きたくなる。自分の死体が腐るまで、誰にも気付かれないなんて。自分がもしそうなったら、そのかなしみはどれほどのものなのか、想像することさえ怖い。

あなたに初めて頼んだとき、わたしは何を思っていたんだろう。
自分のことはよくわからない。
でもあなたは、そんなわたしの突飛な願いを叶えてくれるといった。
ゆびきりをして、約束した。

その約束は今もちゃんとわたしたちの中にあって、それがうれしい。
わたしの手を握って、わたしの眼を見て、抱きしめてくれる。
それはとても特別で、すごく大切なものだ。
あなたの腕の中にいるときは、なんにも怖くない。

わたしが死ぬときは、あなたがそばにいてくれる。
それはきっと、すごくしあわせだ。

約束が守られることはないかもしれない。
その可能性のほうがよほど高いけれど。
それでも、わたしはしあわせだ。
あなたを信じることができる。

特別で、大切で、大好き。

大事なひと。

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